マンガ「ある日、お姫さまになってしまった件について」第28話のネタバレ感想です。
そろそろ駆け引きは終わりにしよう。
そう思ったアタナシアはとうとうデビュタントでクロードと一緒に会場に入りたい、ファーストダンスをクロードと踊りたいと告げます。
そんなアタナシアにクロードはそんなにお願いされるならいいだろうと約束して…。
嬉しくなったアタナシアは目を輝かせて、クロードの胸に飛び込むのでした。
ある日、お姫さまになってしまった件について【第28話】ネタバレあらすじ
アタナシアの14回目の誕生日当日。
リリーをはじめメイドたちはプレゼントとケーキを用意してお祝いをします。
「私は姫様にお会いできたことが人生で最も大きな喜びです」
「来年のお誕生日にはもっと素敵なプレゼントをご用意しますね」
アタナシアの大事な人たちがアタナシアの誕生日を心から喜び祝福しています。

あれ?クロードの姿がないにゃ。
誕生日にはクロードの姿はない
リリーたちが手作りしてくれたケーキでのお祝いに、アタナシアは少し照れながらも嬉しそうです。
しかしそこにクロードの姿はありません。
そのことをリリーたちは気にしているようでしたが、アタナシアは寂しいとは思っていませんでした。
ただデビュタントの約束もしていたので、今回はもしかしたら…という期待もありました。
それでもアタナシアの誕生日、それはつまりダイアナが死んだ日でもあります。

クロードにとって辛い日でもあるってことだね。
クロードが悲しみでお酒に溺れる日。それはまるでただの平凡な人間みたいで…。
ある日、お姫さまになってしまった件について【第28話】感想
アタナシアの14回目の誕生日にクロードはアタナシアの元を訪れませんでした。
どうやら今までも誕生日当日にアタナシアの元を訪れたことはなかったようです。
アタナシア専用の図書館なども贈ったりしているので、誕生日を忘れていることはないでしょうし、大切に思っていないわけでもないのでしょうがやっぱり辛いのでしょうね。

クロードは14年経っても受け入れられていないってことだね。

それだけアタナシアのママが魅力的だったとも言えるかもしれないにゃ。
誕生日はママの命日
今まで深く考えたことはありませんでしたが、アタナシアの誕生日はイコールママの命日でもあるんですよね。
クロードが誕生日当日に顔を出さないこともそうですが、ダイアナの死んだ日でもあるということがリリーたちが気遣う要因なのかもしれません。
アタナシアがあえてママの話を聞きたがらないということも気づいているでしょうし。

本当はママのこともたくさん聞きたいよね…。
それでも心のこもったお祝いをしてもらってアタナシアは間違いなく幸せな気持ちになったと思います。
小説のアタナシアはどうだったのでしょう?
小説のアタナシアにも変わらずリリーは愛情深く接していたはずです。
だからこそアタナシアをかばって小説では殺されちゃうわけですが。
きっと小説でも「私にとっても他の方にとってもその存在だけでとても貴重で大切な方なんです」って誕生日には言っていたのではないでしょうか。
そしてその言葉を聞いているあいだは小説のアタナシアも幸せだったのだと思います。

リリーは本当にアタナシアのお母さんだにゃ。
クロードも過去を乗り越えて、「今」を見れたらいいのに…。
そうしたほうがきっとダイアナも喜ぶはずです。ただその瞬間が訪れるのはもう少し先のようですね。
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