マンガ「結界師の一輪華」3話のネタバレ感想です。
学校でもAクラスの葉月と比べられ、陰口を言われる華。
華の人型式神の葵と雅はそれに対して怒りますが、力があることを隠しているので、葵と雅の存在は秘密にしています。
妖魔退治をしつつ学校から帰ると、家に家族が勢ぞろいしていて・・・。
結界師の一輪華【3話】ネタバレあらすじ
一ノ宮家に向かう華と家族。
着物の格の違いに気づいた葉月は、両親に悟られぬよう自分の髪飾りをそっと華に渡します。
葉月に嫌われていると思っていた華は、その思いやりに戸惑い、姉の本心が見えなくなってしまいました。
朔の花嫁の座を葉月にと狙いを定め、期待を寄せます。
しかし朔は葉月に式神を出すよう求めるも、冷ややかに一瞥しただけで関心をしただけで・・・。
結界師の一輪華【3話】感想
第3話は、姉妹の関係性に大きな揺らぎを感じる回でしたね。
特に印象的だったのは、着物の格の違いに気づいた葉月が、両親にバレないように自分の髪飾りをひとつ華に渡す場面。
華はずっと「葉月に嫌われている」と思い込んでいたからこそ、その小さな優しさに強く心を揺さぶられたのではないでしょうか。
この場面から、葉月はただの冷たい姉ではなく、妹を想う気持ちも持ち合わせていることが伝わってきて、胸がじんとしました。
一方で、両親の思惑はまさに現実的で、朔の花嫁に葉月をと考えているところが生々しくて・・・。
家の利益や立場を優先し、娘たちをどう使うか見ている姿に、親としての愛情がどこまであるのか疑問に思えてしまいます。
そうした家の都合と個人の気持ちが対照的に描かれていて、読んでいて複雑な気持ちになりました。
そして、朔が葉月に「式神を出せ」と言った場面。
ここでは、彼の冷静さと同時に、相手を見極めようとする厳しさがにじみ出ていました。
しかし、葉月を一瞥しただけで興味をなくしてしまうあたり、朔の本心がどこにあるのか気になります。

華に対しては強く迫ってくるのに、
葉月にはまるで響いていないように見える
その対比が、物語の核心に近づいているような気がして、次への期待が一層高まりました。
華にとって、葉月はいつも憧れと劣等感を抱かせる存在。
けれど髪飾りの一件で、姉妹の間にはまだ埋もれた優しさや絆があることが示されました。
それが今後どう影響していくのか、とても気になります。
また、家族の思惑や朔の態度が絡み合うことで、華の立場はますます難しいものになっていく予感がしました。
ただ、華がこれまで抱いていた「自分は孤独だ」という気持ちが、少しずつ揺らぎ始めているのは救いです。
小さな希望の光が見えたようで、読んでいて温かい気持ちにもなれました。
次回、姉妹の関係と朔の真意がどのように描かれるのか、とても楽しみです。
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