結界師の一輪華

結界師の一輪華【18話】ネタバレ感想「閉ざされた心に灯る光」華は兄を慕う望に諭す

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マンガ「結界師の一輪華」18話のネタバレ感想です。

前話あらすじ

桔梗に対決を申し込まれる華。しかし、みんなに自分の力を知られたくない華は、頑なに拒否します。しかも、対決を申し込んだ桔梗本人が戦うのではなく、桐矢に戦わせると言うのです。そっちがその対応ならと考える華ですが・・・。

ぺんぎん
ぺんぎん

徹底的に力を隠していた華だけど・・・

結界師の一輪華【18話】ネタバレあらすじ

望と桐矢の勝負は望の勝利で終わりますが、彼は喜びません。

二条院家では術の強さよりも呪具を作る能力で当主が決まるため、自分が強いから勝てたわけではないと感じていたのです。

兄である朔を心から慕いながらも、落ちこぼれの自分を好かれても兄は嬉しくないだろうと、劣等感から素直になれない望。

そんな望に華は、朔は当主として注石を守る重責を背負い、そのための努力や覚悟が別格なのだと諭します。

華の言葉を受け、望は静かに何かを決意した様子で・・・。

結界師の一輪華【18話】感想

望と桐矢の勝負は、結果だけを見れば望の勝利でした。

けれど、その表情には喜びも誇りもありません。

その理由を知ったとき、胸がきゅっと締めつけられる思いがしました。

ぺんぎん
ぺんぎん

二条院家では術の強さより呪具を作る能力のほうが重んじられ、当主もそれで決まる。

だから自分の勝ちは本当の力ではない、と望は感じていたのです。

彼は兄の朔のことが本当に大好きなのに、その気持ちを素直に出せません。

落ちこぼれの自分を兄が好いてくれるはずがない、そんな思い込みが、彼の心をずっと縛ってきたのだと感じます。

その不器用さと、根っこにある優しさが切なくて、思わず応援したくなりました。

そんな望に、華がまっすぐな言葉を投げかけます。

華の言葉は、望の心の奥の心を少しずつ溶かしていくようでした。

この場面は、ただの勝負の結果以上に、兄弟の絆や自己肯定の物語として胸に響きます。望が抱えてきた劣等感は、きっと一日では消えません。

それでも、華の存在が彼にとって新しい一歩を踏み出すきっかけになるのではないか、と温かい期待を抱かせてくれます。

最後に望が見せた静かな決意の表情は、小さくても確かな変化を感じさせて、とても印象的でした。

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