踏んだり、蹴ったり、愛したり

踏んだり、蹴ったり、愛したり【8話】ネタバレ感想「好きだと認めたくない」モヤモヤする佳帆は泰に心の内を話し出す

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マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」8話のネタバレ感想です。

前話あらすじ

加瀬は佳帆に気があるよなと話す泰ですが、「違うでしょ」と佳帆は言います。泰は、もし告られたら「お手付き済みだけど」って言いなよとキスをしてきて・・・。

ぺんぎん
ぺんぎん

やっぱり泰は佳帆のことが・・・?

踏んだり、蹴ったり、愛したり【8話】ネタバレあらすじ

佳帆は久しぶりに両親から「たまには食事でもどうだ」と誘われますが、正直気が進まず、億劫に感じていました。

旅行に行くほど仲は良いものの、会うたびに結婚の話を持ち出されるのが気が重いのです。

今回も「本当にいい人はいないの?」と聞かれ、曖昧にやり過ごしました。

さらに、仕事中の営業先で「女性は結婚や出産ですぐ抜けてしまうから困る」と言われ、なんとも言えないモヤモヤを抱えてしまう佳帆。

感情を整理できないまま、泰の整体を訪れました。

そんな佳帆の様子を見て、泰は「バーで話聞いてやるよ」と声をかけてくれます。

バーでグラスを傾けながら、心の内を話す佳帆。

「ありがとう」と素直に伝えるその姿を見て、泰はふと、以前佳帆が言った「あんたがいるのに、離れられないじゃない」という言葉を思いだして・・・。

踏んだり、蹴ったり、愛したり【8話】感想

今回のエピソードは、静かな場面が続きながらも、心の奥をえぐるような感情がじわじわと伝わってくる、胸が詰まる回でした。

“結婚”という言葉の重さ、それに絡みつく社会的な偏見、そして自分の中の答えがまだ見つからないもどかしさ。

佳帆の一つひとつの感情が痛いほどリアルで、読んでいるこちらも胸の奥を掴まれるような思いでした。

両親から「たまには食事でもどうだ?」という、さりげない誘い。

でもそこに必ずついてくる“結婚”という言葉、佳帆にとっては、それがどれほど重く響いているのか、佳帆の「億劫だな」というセリフがすべてを物語っていました。

親と仲が良くても、距離感があっても、それでも「結婚はまだなの?」という空気だけは、いつまでも消えない、その息苦しさがとてもリアルでした。

さらに営業先で浴びた「女性は結婚や出産で仕事から外れがちで困る」という何気ない一言には色々考えてしまいました。

仕事を真剣にやっている身としては、それだけで自分の存在が否定されたような気持ちになります。

それに何も言えず、笑って流すしかない現実に、佳帆の中に溜まったモヤモヤと、静かに込み上げる怒りが、言葉の端々から滲み出ていて、分かると思いながら、私自身も胸が苦しくなりました。

そんな中、泰の整体を訪れた佳帆に、「バーで話聞いてやる」と声をかける泰。

この何気ない一言が、どれほど佳帆を救っただろうと思いました。

バーでの会話も、特別な言葉はないけれど、心がじんわり温かくなる時間だと感じます。

ありがとう」と素直に口にできた佳帆の表情が目に浮かぶようでした。

そして、佳帆のその言葉を聞いた泰が、以前の彼女の「離れられないじゃない、あんたがいるのに」という言葉を思い出したシーンがもう、本当に切なくてたまりませんでした。

泰はそのセリフを忘れていなかったのです。

そして今も、佳帆の一挙一動に心を揺さぶられている気がしました。

好きだって、簡単には言えないふたりですが、確実に惹かれ合っていると思います。

誰かの期待に応えるためではなく、自分の気持ちに正直になるために、佳帆がどんな選択をするのでしょうか。

その答えを知るのが、ますます楽しみで仕方ありません。

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