マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」5話のネタバレ感想です。
居酒屋を後にした佳帆と泰は一緒に帰ります。だんだんいいなと思っただけと言っていきなりキスをしてくる泰ですが・・・。

二人の距離感に変化が・・・
踏んだり、蹴ったり、愛したり【5話】ネタバレあらすじ
佳帆は、本当に一緒にいて楽しいと感じているからこそ、買い物の荷物持ちとして泰を連れ出します。
服を見ながら「あんたも何か買えば?」と声をかけるも、泰は気乗りしない様子。
しかし試着した服が思いのほか似合っており、佳帆は「顔の作りに罪はない」と言ってその服を買ってあげます。
ふたりの距離感は自然で、どこか恋人同士のような空気が流れます。
帰り道、佳帆は「女といたくない時もあるのね?じゃあ今日は苦痛だったでしょ」と冗談交じりに言いますが、泰は「いいんだよ、お前は」とやわらかく返しました。
その言葉に、佳帆も少し戸惑いながらもどこか嬉しそうな表情を浮かべます。
数日後、会社で加瀬に話しかけられた佳帆。
そこで、泰と一緒に出かけていたところを見たと言われますが・・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【5話】感想
今回のエピソードは、佳帆と泰の関係がほんの少し、けれど確実に変わっていく瞬間がいくつも散りばめられていて、胸がじんわりと熱くなりました。
最初は荷物持ちとして連れて行ったはずの泰だけど、ただのお供じゃなくて、ほんとうは一緒に過ごしたかっただけなんですよね。
「本当にこいつといて楽しい」と思える存在がいることって、実はとても尊くて、貴重で・・・。
佳帆にとって、それが泰だという事実が、回を追うごとにじわじわと表に出てきているのが愛おしくてなりません。
試着室から出てきた泰の姿に思わず「顔の作りに罪はない」と口にしてしまう佳帆でしたが、照れ隠しみたいな言葉だけど、きっと心の中ではかっこいいと思ってしまっているのだと思います。
その動揺をごまかしてるのが読んでいてすごく伝わってきました。
泰もまた、それにちゃんと気づいてるのだと思います。
でも彼はそれを笑い飛ばしたり、茶化したりせず、佳帆のペースを壊さないように自然体でそばにいることがたまらなく優しいんです。
帰り道の「女といたくない時もあるのね」という佳帆のセリフも、どこか試すようで、強がってて、でも本当は自分といる時間が苦痛じゃなかったかって不安だったのかもしれません。
そんな彼女に泰が返した「いいんだよ、お前は」という言葉――もうこの一言が、優しすぎて泣きそうになりました。
泰にとって、佳帆は特別で、それを言葉にしすぎないままちゃんと伝えています。
言葉足らずなのに、心にはちゃんと届くということは、泰の魅力で、彼の不器用な愛し方なんですよね。
そしてラスト、加瀬の問いかけが、2人の関係に一気に現実の影を落とします。
佳帆は人違いなんて逃げ道を選んだあの日のことを、また思い出したかもしれません。
嘘を重ねるほど、本当の気持ちが苦しくなる・・・。
泰と一緒にいたあの温かい時間が、崩れてしまうかもしれない、そんな不安と切なさが押し寄せる中で、この三角関係がどこへ向かうのか、本当に目が離せません。
感情がぶつかり合うのではなく、静かに重なり合っていくこの物語ですが、たまらなく愛おしく、次の一歩が待ちきれません。
コメント