19日、午前9時20分頃に発生した日本橋・八重洲口近くの工事現場での死亡事故。
15トンほどある支柱が倒れ、鉄骨が7階から落下しました。男性作業員5名が巻き込まれ、うち2名が死亡。1名が意識不明の重体。他2名がケガをしています。
鉄骨落下の原因について各メディア次のように報じています。(9月19日時点)
・固定が不十分だった可能性もある(産経新聞)
・はりを支える支柱が何らかの原因で傾いたとみられ、鉄骨が落下(日本経済新聞)
・現場では鉄製の支柱が倒れており、それが原因で男性らが落下した可能性がある(朝日新聞デジタル)
【原因】八重洲工事現場鉄骨落下事故「玉掛けが上手くできていなかったか」
日本橋で起きた再開発現場での鉄骨落下事故の原因について、各メディアにおいては支柱の固定が不十分だった可能性が挙げられています。
中央署によると、15トンくらいある支柱が倒れたとみられるという。作業員5人のうち4人は7階にいたとされ、鉄骨とともに3階まで落下。中央署は、支柱の固定が不十分だった可能性もあるとみて詳しい状況を調べている。
産経新聞
警視庁中央署によると、作業員らは建設中のビル7階部分ではりに当たる重さ15トンの鉄骨の上で作業していた。はりを支える支柱が何らかの原因で傾いたとみられ、鉄骨が落下。それにともなって作業員4人が3階部分へ転落したという。
日本経済新聞
現場では鉄製の支柱が倒れており、それが原因で男性らが落下した可能性があるという。
朝日新聞デジタル
日本橋 八重洲
— JRA種牡馬番付【公式】 (@JRA_LeadingSire) September 19, 2023
建築中の超高層ビル(完成時250㍍級) 鉄骨 がクレーンから落ちる瞬間
東京駅ライブカメラより
クレーンのワイヤーが空中に大きく跳ね上がるようすも。。
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 pic.twitter.com/E4yJZV1a8r

固定っていうと、クレーンから鉄骨がはずれて落下したように見えるよね。
玉掛けが上手くできてなかったことによるヒューマンエラーなんかな…?

吊り荷にフックをかけたり外したりする玉掛け作業は玉掛け技能講習を受けた特殊な作業員しかできない作業だにゃ。吊り荷の質量に合ったワイヤーロープの選定、ワイヤー・吊り具の破損などがないかのチェックを怠ってしまったかもしれないってことだにゃ?
【原因】八重洲工事現場鉄骨落下事故「倒れたのは精度不良の鉄骨か」
大成建設、最近ちょっと施工不良?的なモノ多かった
— アイタロ (@hallo_aitalo) September 19, 2023
大事故までおきてしまうなんて
人員不足
物価も上昇
コストカットのネゴ
自分たちの利益を優先すると品質確保は難しい。
安全確保は絶対に譲ってはいけないこと。
建設中も、できた後も。
八重洲口付近での再開発を請け負っていたゼネコンは大林組・大成建設JVです。
今年3月には大成建設が鉄骨の精度不良と発注者への虚偽申告があったことが明らかになっていたことから、今回の事故で倒れた鉄骨は精度不良だった可能性があるのではないかとの憶測もあるようです。

支柱が傾くってことは精度不良も考えられるもんな
大成建設は2023年3月、北海道札幌市で建設中の高層複合ビルにおいて、鉄骨の精度不良と発注者への虚偽申告があったことを発表しています。
この件では、鉄骨の傾きやゆがみが基準を満たしていないにもかかわらず、品質管理を担当する工事課長代理が計測値を改ざんして報告していたことが明らかになりました。これにより、大成建設は工事の中止とやり直しを決定しました。
【大成建設】八重洲工事現場ゼネコン「6年前に丸の内でも死亡事故」
大成建設って何年か前にも丸の内の現場で死亡事故起こしてるよな。
— ぺしゃんこの悪魔 (@think_PAC) September 19, 2023

6年前に丸の内のビル建て替え工事現場で起きた転落死亡事故のことだにゃ
この事故の原因は足場の鉄板が外れたことらしいにゃ。

11日午後4時半ごろ、東京都千代田区丸の内のビル建て替え工事現場で、男性作業員3人が相次いで地上から地下3階に転落したと119番通報があった。40代の作業員2人と50代の作業員の計3人が全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁丸の内署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、関係者から事情を聴くとともに詳しい事故原因と身元の確認を急ぐ。
この事故では、50代の男性作業員が5階部分で壁の基礎部分を造る作業中、エレベーターを通す縦穴の上に足場として置いていた1~2畳分くらいの鉄板とともに、約25メートル下の地下3階部分まで落下。
40代の男性作業員2人は巻き込まれ、この事故で計3名が亡くなっています。
また、2021年4月にも東京都墨田区にある同愛記念病院の建設工事現場で作業員が転落・死亡する事故も発生していました。

病院の6階床がぬけ、40代の男性作業員1人がおよそ4m下に転落。意識不明の重体でしたが、のちに死亡しました。施工は大成建設東京支店でした。

大成建設、2年前と6年前にも死亡事故してんの…
大手ゼネコンなんだからしっかりしてくれよ

あ、今回の死亡事故の範囲は大成建設じゃなくて大林組っぽいにゃ

アッ…
【追記】八重洲死亡事故原因「通常は仮止め前に作業しない」報道ステーション(9月19日)
19日の報道ステーションでは、取材によって事故の詳細が分かってきました。
7階では5人の作業員が作業しており、クレーンから吊った梁の上で1人の作業員が作業していたということです。

何らかが原因でクレーンから梁が落下し、仮止めしていた他の4本の梁も落下。その際、男性作業員5人も3階に落下しました。(7階で作業していた作業員5人のうち2人死亡、3人ケガ、他3階で作業していた作業員1人がケガ。計6人が死傷)


【大林組】
作業がどの段階だったか分からないが通常は仮止めする前に梁の上で作業することはない。今回なぜ梁が落下したのか調査中
【警視庁】
業務上過失致死の疑いを視野に捜査

「通常は仮止めする前に梁の上で作業することはない」という大林組のコメント。
ツイッター(X)でもいろいろ言われてるみだいだ

正確な現場の状況が分かりませんが 「補助」として鉄骨を吊っている場合にはあり得ます。その場合落ちた鉄骨の両端が仮止めでも固定されていることが条件で尚且つその両端で命綱を付けて作業する事はあります。 図の様に移動している鉄骨の上に乗る事は絶対にありません。もしあったら現場責任者は首です

親がこの現場の設計管理なので話を聞きましたが、梁は3本組み終わっていて、4本目の貼り合わせをしてる最中だったそうです。今回の事故では4本全て崩れているため、詳しい原因がわからないそうです。どこの梁が最初に落ちたのか、どのようにして落ちたのかが判明していないのです。
【追記】八重洲死亡事故原因「現場猫案件だった」news23(9月19日)
19日放送のnews23でも事故の詳細を報じています。
作業員5名は、クレーンで吊った梁と呼ばれる鉄骨の上で作業していたということです。

その後、何らかが原因で梁を吊っていたワイヤーが外れ、作業員5人は7階から約20m下の3階部分に落下。2名が死亡、3人がケガをしました。
死亡した原裕一郎さん(33)と花田大和さん(43)は鉄骨の下敷きになったということです。

午後3時45分から放送のNスタでも同様の報道がされており、すでに現場猫案件ではないかと話題になっています。
作業員ごと鉄骨落下させた作業、これどう見ても現場猫案件じゃないか pic.twitter.com/WssoYS04Ke
— ラインボーテ (@lrt_kyuu) September 19, 2023
作業員ごと鉄骨落下させた作業、これどう見ても現場猫案件じゃないか

なお、死亡した作業員2名は2次下請け会社の作業員だったということだにゃ

大林組・大成建設の共同企業体が施工
→死亡した2人は2次下請け会社員
【追記】八重洲死亡事故原因「鉄骨の重量計算を間違えたか」ZIP(9月20日)
20日放送のZIPでも八重洲再開発工事死亡事故について報じていました。
死亡した男性作業員2人がクレーンで吊った鉄骨に乗って作業していましたが、何らかの原因で鉄骨が傾き、他の鉄骨を巻き込んで落下したということです。

鉄骨に乗っていた作業員は安全帯を装着していましたが、安全帯は落下した鉄骨と結びついていたため、一緒に落下してしまったということです。

(クレーンで吊られてない方の)鉄骨は仮止めされていたと報じるメディアもあったけど、仮止めの鉄骨に命綱繋げるって怖くない?だって仮だよ?

事故原因について、専門家(大阪工業大学建築家・吉村英祐特任教授)は複数の理由が考えられるとしています。
①鉄骨の重量計算を間違えた
②人が乗っていた時にバランスが崩れた

クレーンにつった鉄骨が落ちるのは重さの計算を間違えたとか

人が乗っていた時にバランスが崩れたということもあるのかな
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