マンガ「結界師の一輪華」25話のネタバレ感想です。
華と桔梗が2人の時に彼岸の髑髏のボスが現れます。
華はボスたちを倒し、呪具を回収しますが、1つ足りないことに気が付きました。
そのあげく、敵に発動されてしまい、華の式神嵐の助言を受け、華が呪具の力を封じることになったのですが・・・。

呪具を封じることができるのか・・・⁉
結界師の一輪華【25話】ネタバレあらすじ
華は一瀬の実家にやってきました。
両親は華が一ノ宮から追い出されたのだと思い込みますが、華は両親に最後の挨拶をしにやってきたのです。
そこに葉月が現れ、父は味方してくれることを期待しました。
しかし葉月は、華が一ノ宮当主の妻であることをふまえ、父の失礼な態度を非難するのです。
葉月の結婚相手を勝手に決める父に対し、「その相手とは結婚しない」とはっきり告げました。
激昂する父に一瞬ひるみつつも、葉月は今まで両親の言いなりだったのは、華を守るためだったと打ち明けます。
そして今、自分の意思で家を出ると宣言し、こうして華と葉月は、一瀬家を背にして堂々と出ていくのでした。
結界師の一輪華【25話】感想
第25話は、涙が出るほど心に刺さる回でした。
これまでずっと押しつぶされるような環境にいた葉月が、自分の意思で家を出る――その瞬間が、あまりにも尊くて、胸がぎゅっとなりました。
最初、華が実家を訪れたとき、両親はまた勝手な思い込みで「追い出されたんだろう」と決めつけてきます。
娘の人生を、自分たちの支配の道具のように扱ってきたその姿に、悔しさと怒りすらこみ上げてきました。
けれど、そんな両親に冷静に向き合う華の姿は、もう”支配される側”ではなく、自分の足で生きている女性そのものなのです。
その強さに、思わず涙が浮かびました。
そして、葉月が現れた瞬間。父は当然のように葉月が味方してくれると思っていたのに、彼女ははっきりと華の味方をします。
「一ノ宮当主の妻にその態度はない」と父を咎め、「その結婚はしない」と自分の未来を宣言したことに、なんて勇敢な子なんだろうと思いました。
前に出て言葉にした葉月の覚悟がまぶしくて、もうそれだけで胸がいっぱいになります。
さらに、「これまで言うことを聞いていたのは、華を守るためだった」――この一言には、何年分の想いが込められていたのでしょうか。

自分の幸せより、ずっと華のことを優先してきた葉月。
誰にも気づかれずに、誰にも言わずに、ずっと我慢してきた優しさと苦しさを思うと、もう涙が止まりません。
最後に2人で家を出ていくシーンでは、胸の奥にぽっと灯がともったような感覚がありました。
『守られる存在』だった葉月が、『自分の意思で選ぶ人』になったのです。
そして華と並んで、もう振り返らずに歩いていける姿を見たら、2人の背中がまっすぐで、本当に美しく感じました。
痛みの中にある優しさと、優しさの中にある強さに、心を深く動かされた回だったと感じます。
華と葉月、ふたりがこれから歩く未来が、温かくて自由でありますようにと、心から願わずにいられません。
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