マンガ「結界師の一輪華」23話のネタバレ感想です。
華の力は学校中が知ることとなり、Cクラスでは浮いた存在になった華です。そんなとき華のクラスに葉月が訪ねてきました。
一瀬のために両親に利用されるのが嫌で力を隠してきたことを葉月に打ち明けた華ですが・・・。

昔みたいな関係に戻れるのか・・・
結界師の一輪華【23話】ネタバレあらすじ
華の能力が学校側に明らかになり、教師からAクラスへの昇格を勧められます。
しかし、これまで華を見下していた教師の手のひら返しに、華は強い憤りを感じました。
あからさまな態度の変化に対して、華は朔の後ろ盾をちらつかせ、きっぱりと教師を黙らせます。
一方その頃、朔は依然として彼岸の髑髏の所在がつかめない状況に頭を悩ませていました。
このままでは一般人への被害が出かねないと警戒を強めていた矢先、散歩から戻ってきたあずはが「彼岸の髑髏を見つけた」とあっさり口にします。
さらに驚くべきことに、あずはは彼岸の髑髏の一部メンバーに「華を襲うように」と洗脳をかけていたのです。
敵の居場所がわからないなら、敵の方から出てこさせればいい――それがあずはの策でした。
その作戦を遂行するため、華と朔は人目につく場所でデートを装い、わざと無防備な姿をさらすことになり・・・。
結界師の一輪華【23話】感想
第23話は、静かな怒りと深い信頼が交錯する、心にじわりと染みるような回でした。
読んでいて、華の強さと誇り、そしてあずはの切れ味のある策に、胸が高鳴りっぱなしです。
まず、学校での描写では、これまで散々見下してきた教師が、華の能力を知った途端に手のひらを返す――この展開には、本当に腹立たしくなってしまいました。
そんな大人のあからさまな態度に、華が怒るのは当然だと思います。
けれど、彼女は感情に任せて怒鳴ったり泣いたりするのではなく、冷静に、けれどはっきりと「朔の後ろ盾がある」と告げ、相手の態度を封じ込めるのです。
その姿には、華がこの世界で少しずつ立ち位置を確立していることが感じられて、とても頼もしく見えました。

一方、彼岸の髑髏の動きがつかめず、苛立ちと不安を抱える朔。
強くて冷静な彼にも『焦り』が見えたことで、少し人間味が増したように感じます。
そんな中で、何食わぬ顔で「見つけたよ」と言ってのけたあずはの登場には思わず笑ってしまいました。
しかも、敵を洗脳して華を襲わせるよう仕向けていたとは――あずはの頭のキレと大胆さには、毎回驚かされます。
まさに“敵をおびき寄せるための餌にする”という、言葉にすれば冷酷にも思える策ですが、そこにはちゃんと華への信頼があるのだと感じました。
そして、その作戦のために華と朔が外でデートという名の囮作戦を決行する流れ。
緊張感のある展開でありながら、どこか微笑ましさもあって、なんとも言えない空気が漂っていました。
朔と一緒に人目につく場所に出るということは、それだけリスクもあるし、華にとってはとても勇気のいることだったと思います。
それでも彼女は逃げずにその役目を引き受けたことに、誰かのために自分を差し出す覚悟を持った術者なんだと、胸が熱くなりました。
この回では、華がどう成長してきたのか、そして彼女を支える人たちがどれだけ信頼を寄せているのかが丁寧に描かれていて、とても心に残りました。
次回、いよいよ敵との直接対決になるのか、それともさらに仕掛けがあるのか――ドキドキが止まりません。
コメント