マンガ「結界師の一輪華」11話のネタバレ感想です。
朔と結婚したことが広まって学校では騒ぎが起こっていました。Aクラスの生徒に絡まれて言い合いになってしまう華。一方朔は、事件の捜査に呼び出されて・・・。
結界師の一輪華【11話】ネタバレあらすじ
報酬につられて、朔が調べている事件の捜査に協力することになった華。
事件現場から妖魔とは違う気配を感じ、禍々しい強い力ということは分かっても、その正体をつかむことはできませんでした。
そんな時、華のお腹の音が・・・。
ご飯を食べようと立ち寄ったショッピングモールで、鈴と鈴の彼氏・ゆうに遭遇し、ゆうの失礼な態度に引きつつも、血の臭いがすると感じた朔は、探るために4人で食事をすることにします。
帰り道に連続事件の元凶ともいえる存在に遭遇してしまい・・・。

その正体とは・・・?
結界師の一輪華【11話】感想
11話を読んで、まず感じたのは「一気に物語が加速したな」というワクワク感でした。
華が朔の調査に報酬目当てで協力する流れも、彼女らしい正直さが出ていて可愛らしいのですが、その裏で迫りくる事件の不穏さがじわじわと広がっていきます。
妖魔とは違う気配を感じ取る華の鋭さに、彼女自身もまだ気づけていない成長や力の片鱗が覗いて、読んでいるこちらも胸が高鳴りました。
それにしても、お腹の音で空気を変えてしまう華の存在感は本当に愛おしいです。
緊張感ある場面なのに思わず笑ってしまうような人間味を出してくれるので、シリアス一辺倒にならず、物語に温度差が生まれているのが魅力だと思います。
ショッピングモールで鈴やゆうと再会するシーンも、現実的で少し気まずい人間関係が描かれていて、華の等身大な部分を感じさせてくれました。
ただ、ゆうくんの態度には正直イラっとしました。
彼女である鈴の前で、あそこまで無礼な態度を取れるのは逆にすごいですが・・・。
読んでいて華が嫌な思いをしないかハラハラしました。
そこに「血の臭い」を感じ取る朔がいて、一気に場の空気が冷え込む瞬間はゾクっとします。
食事という日常的な場面に、非日常の気配がじわじわ入り込んでくる緊迫感は、この作品ならではだと思いました。
そしてラスト。ついに連続事件の元凶に遭遇してしまうという流れには、鳥肌が立ちました。
ずっと影だけを感じていた存在が、ついに姿を現した――その瞬間の恐怖と興奮が、ページ越しに伝わってきて一気に引き込まれます。
「この正体って一体…?」という強烈な引きがあり、次回への期待感が止まりません。
11話は、笑える小さなやり取りから、張り詰める事件の核心へと一気に転調していく回でした。
華の人間らしさと、彼女の中に秘められた力。その対比がこれからどう描かれていくのか、本当に楽しみです。
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