マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」22話のネタバレ感想です。
水族館へ行く泰と佳帆。帰りがけに心で許し始めたら、ぜんぶ許すのも時間の問題だよと言われる佳帆。そうじゃないと反論するが・・・

二人の関係性は変化するのか・・・!?
踏んだり、蹴ったり、愛したり【22話】ネタバレあらすじ
仕事で加瀬に負け、悔しい気持ちを抱えた佳帆は、気分転換も兼ねて泰の整体を訪れます。
いつものように軽く励ます泰に、少しずつ気持ちがほぐれていく佳帆。
そんな中、学生時代の友人から久々に連絡が入り、会うことに。
遊び人の男友達にいつもからかわれてばかりの佳帆は、「今度こそ吠え面かかせてやりたい」と相談します。
友人からは「クズ男にハマっちゃった?」「悪い女になりなよ」と背中を押され、佳帆は泰をご飯に誘うことにしました。
合流して歩いている途中、彼女は泰の腕を引き、ふいに路地裏へ連れていき──・・・
踏んだり、蹴ったり、愛したり【22話】感想
今回の話は、佳帆の中にある「悔しさ」と「ちょっとした反発心」がうまく描かれていて、とても人間味のある回でした。
仕事で加瀬に負けて落ち込む佳帆の姿は、すごくリアル。
どんなに頑張っても結果が出なかったときのやるせなさって、社会人なら誰もが経験する感情ですよね。
そんな気持ちのまま泰の整体に向かう佳帆。
彼の前ではつい素直になれてしまうあたりに、佳帆の中で泰の存在がどれだけ大きくなっているかを感じました。
泰はいつものように軽口を叩きながらも、さりげなく佳帆を元気づけてくれて、あの絶妙な距離感が本当に上手いです。
彼の優しさって、直接的じゃないのに心にスッと入ってくるからずるいなあって思います。
だからこそ、佳帆がどんどん惹かれてしまうのも無理ないなと感じました。
そして今回とても印象的だったのが、学生時代の友達との会話。
恋バナっぽいノリの中にも、本音がチラつくあの感じ。
遊び人の男友達の話をしながら、実は佳帆の頭の中には泰のことがあって、「クズ男にハマっちゃったの?」と聞かれて思わず否定しながらも図星な気がして・・・という流れがとてもリアルでした。
恋って、いつの間にか「そうじゃないはず」って思っていた感情に、心ごと巻き込まれているものなんですよね。
「悪い女になれ」って言われたことで、佳帆の中にあったスイッチが入ったようにも感じました。
これまでは受け身で、どこか泰に振り回されていた印象の佳帆が、今回は自分からご飯に誘って、さらには路地裏へ引っ張っていくという展開。
佳帆なりの“やり返し”というか、少し攻めに出た感じがとても新鮮でした。
ラストの路地裏のシーンはドキッとさせられましたね。
一歩踏み込もうとする佳帆と、そんな彼女の変化に泰がどう応えるのか。
この先の展開がますます気になります。
関係が曖昧だからこそ、動き出した時のインパクトが大きい。
今回の話は、ふたりの力関係や感情のバランスが少しずつ変化しているのを感じられる、見応えのある回でした。
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