マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」21話のネタバレ感想です。
年末実家に帰る佳帆。父がお酒をくれ、年始に泰と鍋を食べながらお酒を飲むことに。食べた後、ほろ酔い気分。そんな時泰がキスをしてきて・・・。

二人の距離感にニヤニヤが止まらない・・・!
踏んだり、蹴ったり、愛したり【21話】ネタバレあらすじ
ふとした会話の流れから、佳帆と泰は水族館へ行くことに。
「お前と行ったらおもしれーのかな」と軽く言う泰に、佳帆は戸惑いながらも誘いに応じました。
水族館では、泰が「甘い雰囲気にして酔わせて“今日帰りたくない”って言うのを期待していい?」と冗談まじりに口にしますが、佳帆は断ります。
とはいえ、館内を歩くうちに2人は自然と距離を縮め、なんだかんだで楽しむひとときに。
お土産を見たり、水槽の前で立ち止まったりと、まるでデートのような時間を過ごします。
帰り道、泰は「まだ帰すなよ、俺のこと」と意味深に言葉を投げかけますが――
踏んだり、蹴ったり、愛したり【21話】感想
今回のエピソードは、いつもとは少し違うふたりの空気感がとても印象的でした。
水族館という非日常の場所で過ごすことで、佳帆と泰の距離がふわっと近づいていく様子が、静かに、でも確実に描かれていて、読んでいてなんだか胸がくすぐったくなります。
「お前と行ったらおもしれーのかな」という泰の言葉も、いつもの軽口のようでいて、どこか本音がにじんでいるように感じられました。
佳帆のことを“友達”とか“気楽な相手”として扱っているように見えて、実はちゃんと興味があって、もっと深いところでつながりたいと思ってる。
そんな泰の思いが、少しずつセリフの端々に見え隠れしていて、読者としては「もしかして……?」と期待してしまいます。
一方で、泰の「甘い雰囲気作って、今日帰りたくないって言うのを期待していい?」なんてセリフに、佳帆がきっぱりと「ない」と返すところは、彼女らしくて痛快でした。
けれどそのあともふたりの雰囲気が壊れないのが、この関係の面白いところ。
普通なら気まずくなってもおかしくないのに、自然とまた笑い合っているふたりの空気感が心地よくて、どこか愛おしくさえ感じました。
水族館で楽しそうに過ごす姿もよかったです。
幻想的な水槽の光の中で、何気なく交わす会話やふとした目線。
そんな何気ない瞬間が、佳帆と泰の関係を少しずつ、でも確実に変えていっているんだなと感じさせられます。
そして帰り道の「まだ帰すなよ、俺のこと」という泰のセリフには、ハッとさせられました。
いつもは軽くて自由奔放な彼の、ほんの少しだけ見えた“寂しさ”や“求める気持ち”が滲んでいて、すごく印象的でした。
けれどそれに対する佳帆の反応もまた、彼女らしくて、そのまま素直には流されないあたりがもどかしくもリアル。
今回の話は、ふたりの“恋人未満”な関係に、ほんの少しだけ揺らぎと深みが加わったように感じました。
近いようで遠い、でもたしかに惹かれ合っている――そんな微妙な関係の変化を、水族館という舞台がよりやわらかく、そして切なく彩っていたと思います。
次回、あの「まだ帰すなよ」の意味がどう展開していくのか、今からとても楽しみで待ちきれません。
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