マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」20話のネタバレ感想です。
クリスマスも仕事で帰りが遅くなってしまった佳帆。その連絡を見て、行きつけのバーの洋介が作ったご飯をわざわざ届けてくれる泰。無防備な佳帆に泰は・・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【20話】ネタバレあらすじ

佳帆の気持ちにも変化が・・・?
年末、佳帆は誕生日を迎え、行きつけのバーで洋介と泰に祝ってもらいます。
気心の知れたふたりに囲まれて過ごすその時間は、照れくさくもあたたかいひととき。
年末年始は実家に帰省する予定の佳帆ですが、帰るたびに父から「いい人はいないのか」と聞かれるのが憂うつで、気が重くなってしまいます。
そんな中、父から「もらいもんだけど好きな分だけお酒持っていきなさい」と、何本かのお酒を手渡されました。
その言葉には無骨な優しさがにじんでいて、佳帆の心にも少しだけ温もりが残ります。
実家を後にした佳帆は、年始に東京へ戻ると泰に連絡。
持ち帰ったお酒を一緒に飲もうと誘い、佳帆の部屋で鍋を囲みながらふたりで過ごす時間が始まります。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【20話】感想
今回のお話は、年末から年始にかけての、ゆるやかで少し切ない空気がとても心に残りました。
誕生日を迎えた佳帆が、行きつけのバーで洋介と泰に祝ってもらう場面は、いつもより少しだけ照れくさくて、それでも嬉しさがにじんでいて。
何気ないやりとりの中にも、信頼やあたたかさが感じられて、ほっこりした気持ちになりました。
その一方で、実家に帰ると毎年のように父から「いい人はいないのか」と聞かれてしまう佳帆の気持ちには、共感しかありません。
悪気がないのは分かっていても、年齢や結婚の話題って、心にずしんとくるものですよね。
家族だからこそ、そういう言葉にモヤモヤしてしまう。
その葛藤がとてもリアルに描かれていて、思わず「分かる…」とつぶやいてしまいました。
でも、そんな父がお酒を何本か渡してくれる場面では、優しい父親像にじんときます。
言葉じゃなくて行動で気持ちを伝えてくれる、そんなさりげない愛情っていいですよね。
年始になり、佳帆が泰に連絡をして「お酒一緒に飲もう」と誘う流れも自然で、今のふたりの関係だからこそ成り立つ距離感が心地よく感じました。
鍋を囲んでお酒を飲む、ただそれだけの時間だけど、言葉にしなくても伝わるものがある。
大人の恋愛の、ゆっくりと進んでいく感じがとても丁寧に描かれていて、この作品らしさがよく出ていたと思います。
派手な展開がなくても、心が動く。
そんなふたりの関係の深まりに、じんわりとした余韻が残る回でした。
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