マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」10話のネタバレ感想です。
加瀬から告白されて悩みながら歩いていると、無意識に行きつけのバーについていました。そんな時泰に会って、何か変と察してきた泰はキスをしてきて・・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【10話】ネタバレあらすじ
加瀬は佳帆に「久栖が普通でよかった」と穏やかに声をかけます。
佳帆も、「まったく気にしてないと言ったらウソになるけど、仕事に支障を来したくないのはお互い同じ」と、冷静に受け止めようとしていました。
そんな帰り道、佳帆はひとりで行きつけのバーへ。
そこには偶然、泰の姿がありました。
泰はまるで何事もなかったかのように“いつも通り”を装い、普通に接してきますが、その態度に佳帆は思わず嫌気がさしてしまいます。
その空気を感じ取った泰は、静かに店を出て行きました。
佳帆はその背中を見て、衝動的に後を追いかけてしまいます。
その後、泰に「クラブに行くけどお前も来る?」と誘われ、佳帆は一緒に行くことに。
しかし、クラブで泰が知らない女性と突然キスを交わす様子を目の当たりにした佳帆は・・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【10話】感想
今回のエピソードは、切なくて、苦しくて、でもどうしようもなく目が離せない展開でした。
加瀬とのやりとりから始まった冒頭、佳帆の「まったく気にしてないって言ったらウソ」という言葉が、本当にリアルで胸に刺さります。
どんなに平然を装っても、やっぱり感情って抑えられない。
でも、それでも「仕事に支障を来したくない」と言葉にする佳帆は、あまりに健気で、大人で、ちょっと無理してるのが伝わってくるんですよね。
そんな中、ふと立ち寄った行きつけのバーで泰と再会します。
やっぱりというべきか、泰は何事もなかったように、変わらない態度で接してきます。
それが余計につらいんです。
傷ついてるのに、全部なかったことのように扱われるのって、思ってる以上に心をえぐられますよね。
佳帆が「嫌気がさす」と感じてしまうのも当然で、その反応にこちらまで胸がギュッとなりました。
泰が店を出たあと、衝動的に追いかけてしまう佳帆。
理屈じゃない。止められない。
好きだから、離れてほしくないから、ちゃんと向き合いたいから――
でも、追いかけた先にあったのは、さらに残酷な現実でした。
「クラブ行くけど来る?」という軽い誘いに乗ってしまう佳帆の気持ちも、すごくよく分かります。
何かを変えたくて、何かにすがりたくて、好きな人と一緒にいたくて。
でもその場所で、泰が知らない女とキスをする――
それを目の前で見せられるなんて、どれほどの衝撃だったでしょう。
心の中では「私は何をしてるんだろう」「どうして追いかけたんだろう」と、自分を責めていたかもしれません。
でも同時に、泰に対して怒りや悲しみが一気に押し寄せてきたはずです。
泰も泰できっと、何かを誤魔化そうとしているんだろうとは思います。
気持ちを伝えることが怖くて、傷つけるのも、傷つくのも怖くて、だから適当な態度で逃げる。
今回のエピソードは、好きなのに通じ合えない、触れようとしても突き放される、そんな“報われない想い”の連続でした。
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