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どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【9話】ネタバレ感想「心はまだ開けない」リーリエを見えていたまなざしの記憶が消えない

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マンガ「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」9話のネタバレ感想です。

前話あらすじ

リュシリュールの王太子妃になって欲しいという申し出を断ったアニエスですが、リーリエを愛しているのだからリーリエを王太子妃にすればいいと主張します。しかしリュシリュールはリーリエとの婚約は続かないと言い、彼女の関係はもう終わっていると話しますが・・・。

ぺんぎん
ぺんぎん

真実は・・・?

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【9話】ネタバレあらすじ

アニエスが閉じ込められている間に、リュシリュールとの結婚の話は進み、ふたりはついに夫婦となります。


アニエスは王太子妃となる条件として、これまでの償いを求め、リュシリュールもその想いに応えようと態度を改めてくれましたが・・・


それでも、どうしても消えないのは、リュシリュールがリーリエを見ていたまなざしの記憶でした。


それが演技ではなかったと感じてしまうアニエスは、リュシリュールと素直に向き合えずにいます。


リーリエの実家である伯爵家は取り潰され、リーリエ自身も国外追放となりましたが、リュシリュールがそれをどう受け止めているのか、アニエスには分かりません。


そんな中、寝室に現れたリュシリュール。

アニエスが傷ついていること、これまでのことに対して謝るリュシリュールですが・・・。

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【9話】感想

ようやく夫婦となったアニエスとリュシリュール。


けれど、それは穏やかな結ばれ方ではありません。


閉じ込められたまま結婚の話が進んでいたという事実だけでも、アニエスの心には複雑な感情が渦巻いていました。

アニエスが王太子妃として受け入れる条件に「これまでの償い」を求めたのは当然のことだと思います。


そして、リュシリュールが態度を改めたのも確かなのでしょう。


けれど心というのは、理屈や形式だけでは動かせません。


あの頃、リーリエを見つめていた彼の目。

それが本当に演技だったのか、ずっと疑問が残るアニエスの葛藤がとても切なく映りました。

リーリエの実家が取り潰され、彼女自身も国外追放という厳しい結末を迎えましたが、アニエスの心は晴れません。


リュシリュールは、それをどう思っているのだろう?」――この問いがずっと胸に残っているのです。


勝ち取った形に見える夫婦の関係も、実際にはまだ何ひとつ回復していないことを痛感します。

そして彼がようやく口にした謝罪の言葉――。


これは単なる形式的な謝罪ではなく、ようやくアニエスの気持ちを理解しようとする「人としての誠意」のように感じられました。

アニエスがずっと求めていたのは、真実の言葉と対話。


傷ついた心に一方的な誓約や命令ではなく、ちゃんと向き合ってもらうことだったはずです。


その第一歩が、ようやくここで踏み出されたように思いました。

ただ結婚したというだけでは終われません。


ようやく始まった「ふたりの関係の再構築」に、希望と不安が入り混じる展開でした。

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