マンガ「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」6話のネタバレ感想です。
リーリエが訪れ、感情が高まったアニエスの魔法が暴走。愛しい人から愛されてなお自分に嫌がらせをするリーリエをみて、すべてが嫌になったアニエスは・・・。

アニエスの運命は・・・?
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【6話】ネタバレあらすじ
自分の居場所などないと感じ、絶望の中でベランダから飛び降りたアニエス。
そのとき彼女が感じたのは、リュシリュールのぬくもりと匂いでした。
リュシリュールが身を挺して守ってくれるなんて信じられない――そう思いながら意識を失ったアニエスが目覚めると、父の姿が・・・。
アニエスが危険な目にあったことに激怒する父。
しかし、アニエスは何がどうなっているのか分からないまま、とにかくリュシリュールも無事だと聞いて、アニエスは心から安堵します。
そして父の優しい言葉に、アニエスは大粒の涙を流し、生きていることをかみしめるのでした。
張りつめていた思いがほどけて・・・。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【6話】感想
絶望の果てに飛び降りたアニエスが感じたのが、リュシリュールの匂いだった――という描写に胸が締めつけられました。
あんなに傷つけられ、選ばれなかったと思い込んでいたのに、リュシリュールがアニエスを守るために飛び込んできたなんて、信じられなくて当然です。
それでも、ほんの一瞬でも彼の存在を感じ取ったことで、アニエスは本当の意味で生きようとする力を取り戻したのかもしれません。
目を覚ましたアニエスの傍にいたのは、彼女の父。
アニエスを守れなかったことへの怒りと後悔、そして娘への深い愛情がにじみ出るシーンに、思わず目頭が熱くなりました。
「あのバカ王子がどうしてもと頭を下げて頼むから預けた」という父の言葉から、リュシリュールの必死さが伝わってくるのも印象的です。
彼がただの冷酷な王子ではないと、周囲も少しずつ気づきはじめているのかもしれません。
アニエス自身も、すべてが分からないままながら、とにかくリュシリュールが無事であると聞いて心から安堵する姿に、彼への想いの深さが表れていました。
自分でも気づかぬうちに、リュシリュールを強く求めていたのでしょう。
そして、父の優しい言葉にふれた瞬間、それまで張り詰めていたものが一気に崩れ、大粒の涙を流すアニエス。
その涙は、生きていることへの感謝でもあり、これまで抱えてきた不安と孤独の全てが溶けていくような、静かな希望の涙でもあったように感じました。
命を賭けたリュシリュールの行動と、父の無償の愛。
アニエスが再び心を動かされるきっかけとして、とても美しく温かいシーンでした。
コメント