マンガ「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」4話のネタバレ感想です。
眠らされたアニエスは、起きると変装魔法が解けていて、ベッドに横になっています。しかし、拘束されていることに気が付きます。近くにはリュシリュールがいて・・・。

捕まってしまったアニエスはどうなる・・・?
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【4話】ネタバレあらすじ
リュシリュールに捕まってから1ヶ月、ずっと部屋に閉じ込められて、そして毎晩リュシリュールに抱かれていました。
リュシリュールとしては屈辱な行為をさせたりすることで、報復しているつもりなんでしょう。
しかし、アニエスは豪華な食事や世話係がいることにも不思議に思っています。
ただ外界の情報は得られないようになっており、外がどのような状況なのか心配していました。
処遇がわかるまで動くのはまずい・・・。
そんな時伯爵家の権限を最大限に使って、リーリエがアニエスの居場所を突き止め、訪ねてきます。
リーリエの一段と言葉に憎しみがこもっていますが、アニエスはその状況を楽しんでいました。
リーリエがアニエスに手を出そうとしたその時に扉が開き、急いだリュシリュールが来て・・・。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【4話】感想
アニエスがリュシリュールに囚われたまま、ひと月も閉ざされた部屋で過ごしていたという展開に、読んでいて息が詰まるような気持ちになりました。
しかも、彼女がそこでどんな日々を過ごしていたのかを思うと、胸がざわついてなりません。
彼の目的がただの報復なのか、それとも別の想いがあるのか――
読者の胸をざわつかせるには十分すぎる描写でした。
リュシリュールにとって、アニエスに屈辱的な行為を強いることが罰であり、支配の証なのかもしれません。
けれど、彼女に触れるたびに、自分自身も傷ついているように見えるのが印象的でした。
その行動の裏にある執着や愛情が垣間見え、単なる冷酷な王子には思えません。
その奥底にあるものが、愛情なのか、執着なのか、それとも後悔なのか――。
明確な言葉では示されない分、想像する余白が残されているところに、この物語の深さを感じました。
一方のアニエスも、絶望的な状況に置かれながら、自分の感情を見失わず、冷静に判断している姿がとても印象的です。
「今はまだ動くべきではない」と自らを律する強さ。
その芯のある態度に、改めて彼女の魅力を感じずにはいられません。
そして、物語は静かに、しかし確実に動き始めます。
ついに動き出したのがリーリエ。
その対峙の先に、何が待っているのか。
次の展開を読むのが怖くもあり、同時に楽しみでもあります。
この章で何より心に残るのは、「言葉にされない想い」が静かに渦巻いていること。
誰もが本心を明かさないまま、それぞれの立場や感情に揺れ動いていて、その“揺れ”こそがこの作品の魅力だと改めて感じました。
読み終えたあと、胸に残るのは、言い表せない不安と、わずかな希望。
次の一歩で、登場人物たちの関係がどう変わっていくのかが楽しみでなりません。
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