マンガ「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」1話のネタバレ感想です。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【1話】ネタバレあらすじ
幼いころから皇太子リュシリュールに恋をしていた侯爵令嬢アニエス。
けれど彼は「氷の王子」と呼ばれるほど冷たく、婚約者であるアニエスにも決して優しさを見せることはありませんでした。
それでも一途に想い続けてきた彼女に、ある日突然、婚約破棄の言葉が告げられます。
彼の隣にいたのは、可憐で愛らしい伯爵令嬢リーリエ。
今、愛されているのは自分ではないと悟ったアニエスは、思い切った行動に出ました。
それは魔法で拘束したリュシリュールを襲い、既成事実を作って、隣国へ身を寄せることにするのです。
アニエスの一番の目的は、子どもを宿している可能性を残し、時間稼ぎすることでした。
愛を諦めたはずのアニエスに、なぜかリュシリュールは執着を見せ始めて・・・?
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【1話】感想
読み始めてすぐ、アニエスの一途な想いが切なく胸に響きました。
リュシリュールに恋をして、ずっと心を寄せてきたのに、彼は冷たいまま。
言葉一つかけてもらえない関係を続けながらも、アニエスは希望を捨てずにいたんですよね。
でも、その期待は無残にも崩れ去ります。
突然の婚約破棄。
しかも彼の隣にいるのは、誰が見ても「愛されるべきヒロイン」にふさわしい可憐な令嬢。
アニエスが自分より劣っているわけじゃないのに、それでも「選ばれない側」である現実が、あまりにも残酷で・・・。
読んでいて「なんでこんな仕打ちを?」と、自然とアニエスに肩入れしてしまいます。
けれど、そんな彼女がただ泣き崩れたりしないのが、この物語の魅力だと思いました。
悲しみを力に変えて、お家のためにも踏み出す姿が、すごくかっこいいと思います。
誇りと気高さを捨てずに、自分の意思で立ち上がるアニエスに、読者として思わずエールを送りたくなりました。
さらに面白いのが、そこからの展開です。
捨てたはずの婚約者リュシリュールが、まさかの執着を見せてくる・・・。
これまでずっと冷たかった彼が、アニエスが離れようとした途端に反応を変えるなんて、一体どういうことなのか。
彼の本心はどこにあるのか、読み進めるほど気になって仕方がありません。
今まで報われなかった想いが、これからどう動いていくのか、アニエスの選択はどこに向かうのか。
すれ違いと誤解、そして逆転の気配が色濃く漂う展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
続きがとても気になる作品です。
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