マンガ「どうせ捨てられるのなら、好きにさせていただきます」14話のネタバレ感想です。
昔のような信頼を取り戻し、仲を深めていくリュシリュールとアニエス。
しかしアニエスは、リュシリュールがリーリエにだけ見せる優しさに疑問を感じていました。
建国祭の準備で訪れた孤児院で、リーリエにそっくりな人物を目撃してしまい・・・

リーリエを見かけてしまったアニエス。
今後二人にどのように関係してくるのか・・・⁉
どうせ捨てられるのなら、好きにさせていただきます【14話】ネタバレあらすじ
リュシリュールとリーリエの密会を目撃したアニエス。
「陛下に会いたかった」と、リュシリュールにすがりつくリーリエ。
そんな二人の様子を見たアニエスは、間に割って入ろうとしますが、ディミトロフに止められてしまいます。
リーリエを突き放したリュシリュールは、アニエスを連れて帰ろうとします。
リュシリュール曰く、カラル国の狙いはアニエス、この計画を知っていたリュシリュール。
敵国カラルと手を組んだリーリエに怒るリュシリュールは、アニエスを守るため真相を話そうとしました。
しかし、アニエスがリュシリュールを信じていないことを察し、話せなかったと明かします。
その言葉にアニエスは、話し合おうとせず決めつけて行動していた自分の未熟さに気づきました。
恥ずかしさと悔しさに駆られてその場を逃げ出したものの、直後にリーリエが仕掛けた転移魔法の罠にかかり、姿を消してしまい・・・。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【14話】感想
16話は、すれ違いや想いの交錯が胸に迫る、とても切ない回でした。
リュシリュールとリーリエの密会を目撃したアニエスは、すぐに誤解してしまい、ひとりで動こうとします。
けれど実は、リュシリュールは全てを知っていて、アニエスを守るためにあえて何も言わなかったのだと語ります。
「お前が私を信用していない。だから何も話せなかった」
その言葉には、リュシリュールの苦しさや迷い、そしてアニエスへの深い想いが込められていて、心を打たれました。
一方で、リュシリュールの真意を知ったアニエスが、自分の浅はかさを悔いて走り出す場面もとても印象的です。
信じたかったのに信じきれなかった、自分から歩み寄れなかった・・・そんな後悔があふれていて、読んでいるこちらも胸がぎゅっと締めつけられました。
けれど、アニエスの気持ちもまた理解できます。
これまでの人生で裏切られてきた経験や、受け入れてもらえなかった過去があるからこそ、リュシリュールを完全に信じることが怖いのだと感じました。
信じたい気持ちと、裏切られるかもしれない不安。
その狭間で揺れ動くアニエスの姿はとてもリアルで、思わず感情移入してしまいました。
そして、アニエスが転移魔法の罠にかかって姿を消してしまうラストは衝撃的。
リュシリュールの「そっちはダメだ!」という叫びが、すれ違ったままの二人の心を象徴しているようで、切なさが残ります。
今はまだ、互いに真っ直ぐ気持ちを伝えられていない二人。
でもだからこそ、この痛みや距離の先にある“本当の気持ち”がどう描かれるのか、ますます気になりました。
アニエスの行方、そしてリュシリュールの決断。
物語が大きく動き始めた16話、次回の展開が待ち遠しくてたまりません。
このすれ違いの先に、涙ではなく笑顔の再会が訪れることを願っています。
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