マンガ「どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます」12話のネタバレ感想です。
リュシリュールは会食に出席し、その美しい姿に周囲は見惚れます。
しかし、アニエスの不在について話しかけてきた彼女のハトコの言葉に、リュシリュールは不快感を覚えます。
皮肉を含んだ発言にも微笑みで応じるリュシリュールでしたが、感情を抑えきれないのはアニエスのことだけ。そんなリュシリュールが彼女と出会ったのは、6歳のころで・・・。

二人の出会いは・・・?
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【12話】ネタバレあらすじ
リュシリュールは最初、アニエスに対してそっけない態度でした。
彼女の笑顔に触れて徐々に心を開き、話しかけるようになります。
二人は一緒に過ごす時間が増え、リュシリュールは母や兄にしか使われない特別な呼び名「リュシー」をアニエスに許しました。
それは彼の好意のあらわれであり、大切な絆の証。
しかし、そんな穏やかな時間が続く中、アニエスの何気ない一言がリュシリュールの心を深く傷つけてしまいます。
「リュシーが王子さまだから好き」
という言葉は、リュシリュールにとって自分自身の本当の気持ちや存在を見てもらえていないように感じさせてしまいました。
彼はその瞬間から冷たくなり、二人の距離は徐々に離れていってしまいます。
そのうち、アニエスが王宮に姿を見せなくなり、リュシリュールは不安に・・・。
実はアニエスは、隣国へ行っていただけなのです。
理由を知ったリュシリュールは安心し、アニエスも再会を喜びました。
しかしリュシリュールは、アニエスの機嫌が良いのは隣国にいるハトコに会えたからだと思って再びショックを受け・・・。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます【12話】感想
リュシリュールとアニエスの関係がゆっくりと変化していく様子が、とても丁寧に描かれていて心に響いてきます。
最初はよそよそしかったリュシリュールが、アニエスの笑顔に心を開き、特別な呼び名「リュシー」を許す場面には、二人の距離が確かに縮まっていることが伝わってきて温かい気持ちになりました。
呼び名に込められた意味や特別感が、リュシリュールの本心を感じさせて、読んでいて胸が熱くなります。
しかし、アニエスの何気ない言葉がきっかけで、リュシリュールが深く傷つき、冷たくなってしまう展開は切なくて胸が締めつけられました。
好きな相手に自分の本当の気持ちを理解してもらえないもどかしさや、すれ違いがもたらす悲しみがリアルに感じられ、二人の関係がどうなってしまうのかとハラハラします。
お互いを大切に思っているのに、素直になれない二人のもどかしさが切実に伝わってきて、応援したくなりました。
この物語は、恋愛だけでなく、人間関係の難しさや成長も感じさせてくれます。
言葉のひとつひとつに意味があり、感情が丁寧に描かれているので、読者としては共感しやすく、感情移入も自然にできました。
リュシリュールの心の揺れ動きや、アニエスの純粋さが、物語に深みを与えています。
これから二人がどうやって誤解を解き、再び心を通わせていくのか・・・。
まだまだすれ違いが続きそうな予感もありますが、二人の絆が少しずつ強くなっていく様子を見守りたいと思います。
次回の展開が待ち遠しくて、早く続きを読みたくなりました。
切なくも温かい感情が詰まった素敵なお話でした。
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