マンガ「結界師の一輪華」5話のネタバレ感想です。
一ノ宮家の代替わりによって結界にほころびが生じ、街では妖魔が活発になっており、黒曜学園の生徒たちも街の妖魔退治に駆り出されていました。
学校の帰り道、妖魔に遭遇した華は、華の結界と葵の一太刀ですぐに消滅。ただその様子を朔が見ていて・・・。

力がバレちゃった・・・⁉
結界師の一輪華【5話】ネタバレあらすじ
朔から逃げた華が翌朝、学校へ向かう途中で再び朔に捕まってしまいました。
「俺の嫁になれ」と迫ってくるのです。
術者とは関わらない人生を送りたいと思っている華は即答で断りますが・・・。
朔は翌日も、その次の日も諦めず同じ言葉を繰り返してきます。
その理由は、一ノ宮家の結界を維持するためには伴侶と共に結界を張る必要があり、強い術者を妻に迎えねばならないからでした。
さらに「十億円、家、職を用意する」と謝礼を提示し、揺さぶりをかける朔。
強引さの中にも真剣さを見せ、一つひとつ不安を解消していく彼に押され、ついに華は妻となる決意を固めて・・・。

結婚して華は大丈夫なのだろうか・・・
結界師の一輪華【5話】感想
5話は、華と朔の距離が一気に縮まるきっかけとなる大きな転機の回でしたね。
読んでいて、思わず「そんな展開になるの!?」と驚きつつも、二人のやり取りに心を揺さぶられました。
冒頭から朔が「俺の嫁になれ」と迫るシーンは、強引すぎるとも思えるのですが、その裏にある必死さや真剣さが伝わってきます。
普通なら反発したくなる言葉なのに、朔のまっすぐな態度と熱意に、どこか胸を打たれてしまうんですよね。
華が最初は即答で断るのも当然で、彼女が「術者と関わりを持たずに生きたい」という強い願いを抱いていたのが、より一層切なく響きました。
それでも朔は諦めず、次の日も、その次の日も繰り返し「嫁になれ」と伝え続ける・・・。
強引さの中にも、彼なりの真摯さや決意が感じられて、読んでいて少しずつ「華を本気で必要としているんだ」という気持ちが伝わってきました。
単に力のためではなく、彼女だからこそ――そう思っているように感じられて、心が温かくなります。
そして何より印象的だったのは、朔が華の不安を一つひとつ丁寧に取り除いていく姿です。
「十億円や家や職」という現実的すぎる条件提示には笑ってしまいましたが、同時に、それほどまでに華を必要としている強い意思の表れでもあると思いました。
華もまた、最初は迷いながらも、押しに負けたというより「自分の存在を必要としてくれる人がいる」ことを感じ取ったのではないでしょうか。
彼女にとって、それは不安と同じくらい大きな救いだったのだと思います。
だからこそ、最終的に朔の妻になる決意をした場面は、ただの強引な展開ではなく、温かい余韻を残してくれました。
5話は、二人の関係が形を変える始まりの回。
まだまだ困難や葛藤はあるだろうけれど、この瞬間から新しい物語が本格的に動き出すのだと感じられ、胸が高鳴りました。
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