マンガ「結界師の一輪華」27話のネタバレ感想です。
一ノ宮本家で暮らすことになり、緊張する葉月。華の両親は、葉月を取り戻す方法を考えています。ちょうどその時、長男の柳が帰宅しました。葉月を連れ戻すように命令した父ですが、柳は・・・。

お兄さんとの関係性も気になるところ。
結界師の一輪華【27話】ネタバレあらすじ
新聞部がSNSに投稿した写真により、華と葉月が仲良く登校している様子が全校生徒に知られてしまいました。
これによって、葉月が一ノ宮家で暮らしていることが明るみに出るのも時間の問題だと、華は不安を覚えます。
一方、華は義母の特別授業を回避するため、テストで赤点を取らないよう努力しますが、結果は赤点だらけ。
なんとか隠そうとするも、すぐに朔にバレてしまい、朔が葉月と望に勉強を見るように命じます。
また、先日の妖魔の襲撃を受けて、Cクラスも実戦経験を積む必要があると判断され、Aクラスとの合同授業が実施されることに・・・。
戦闘を避けようとしていた華でしたが、後方支援を志望する鈴のために授業に参加します。
しかし、Cクラスは弱い妖魔相手にも苦戦し、状況は思わぬ方向へ進んでいきますが・・・。
結界師の一輪華【27話】感想
第27話は、華の不器用な頑張りと、まわりの優しさがじんわり心に染みる回でした。
華が赤点を取らないように頑張る理由が、ただ成績が悪いと怒られるからではなく、義母の特別授業を回避したいという、なんとも人間らしい理由なのが可愛くて、思わず微笑んでしまいました。
しかも本人は一生懸命勉強しているのに、結果は赤点の嵐で、そこで落ち込む姿もまた、親しみが湧いてしまいます。
隠そうとしてもすぐに朔にバレてしまうのも、華らしいというか、運のなさが愛しく思えてしまいました。
しかし、そんな華に対して、朔が義母ではなく、葉月と望に勉強を見てもらうように命じるあたりに、朔なりの優しさや気遣いを感じます。
ただ厳しくするのではなく、ちゃんと華の気持ちや状態を見て選んでくれているところに、彼の本質が少しずつ見えてきたような気がしました。
そして、新聞部がSNSに写真を投稿したことで、葉月と華の関係が学校中に広まってしまった件。
それは華にとっては冷や汗モノだけれど、葉月が自然に華と一緒に登校していること自体が、二人の関係が少しずつ変化してきている証でもあると思います。
葉月が、こうして少しずつ心を開いているのが分かって、それだけでも嬉しくなりました。
戦闘訓練の授業では、CクラスがAクラスと合同で授業を受けることになりましたね。
怖がって逃げようとする華が、鈴のために思い切って授業に参加する流れは、じんわりと心を打たれました。
自分のためじゃなく、誰かのために勇気を出す華の姿は、すごく優しくて、すごく強いと思います。
鈴の夢を知っているからこそ、その一歩を支えたいと思ったんだろうな・・・と思うと、友情の深さにも胸が熱くなるシーンでした。
けれど、現実は甘くなくて、Cクラスは弱い妖魔にさえも苦戦。
楽観できる雰囲気では終わらず、物語の先に不穏な空気が残されたままというのも印象的でした。
それでも、今回の華は確かに前に進もうとしていたし、仲間との関係性も少しずつ育っていると思います。
不安と希望が入り混じった、そんな絶妙なバランスの1話でした。
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