マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」15話のネタバレ感想です。
泰と佳帆は二人で買い物に出かけます。晩御飯を一緒に楽しんだ帰り道、佳帆が「楽しかった」と話すと、泰はそっとキスをして・・・。

15話は、加瀬サイドから話は始まります。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【15話】ネタバレあらすじ
「憧れが恋心に変わるのは、あまりに簡単だった」
加瀬は、自分の中での佳帆への気持ちを改めて実感しました。
営業成績では佳帆に勝っていても、彼女の努力を見て「久栖が頑張ってるから、自分も頑張れる」と加瀬は話します。
そんな加瀬に対して同僚たちは、「どうして付き合わないんだ」「先手必勝だろ」と喝を入れました。
一方で、加瀬の頭の中には、どこか泰の存在がちらついている様子。
そんなある日、佳帆の同僚が失恋したことをきっかけに女子会を開くことになりました。
それを見ていた加瀬の同僚が背中を押し、加瀬とその同僚たちも合流することになります。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【15話】感想
今回のエピソードは、加瀬の心の奥底が静かに、でも確実に揺れているのが伝わってきて、胸がぎゅっと締めつけられるようでした。
「憧れが恋になるのは、あまりに簡単だった」
その言葉から始まる加瀬の語りに、思わず息を呑みました。
これまで見せなかった想いの深さが、静かに、でも真っ直ぐにあふれていて・・・。
加瀬にとって佳帆がどれだけ大切な存在なのか、彼自身もようやく自覚しはじめているように感じられて、切なくなりました。
仕事では勝っているのに、嬉しそうでも自慢げでもなく、ただ「久栖が頑張ってるから、自分も頑張れる」と言える加瀬。
その言葉には、比べるでもなく、奪おうとするでもなく、ただそばにいたいという想いがにじんでいて、涙が出そうになります。
でも、そんな加瀬の頭には、やっぱり泰の存在がちらついてしまう・・・。
無邪気に、確実に佳帆の心に入り込む泰のことを意識してしまうのが、またつらいです。
きっと加瀬は、泰のようにはなれない。でも、自分にできる方法で、佳帆を大切にしたいと思ってる。
その不器用な優しさが、読んでいて苦しくなるほど伝わってきました。
女子会を開く流れになったとき、背中を押してくれたのが同僚だったのもまた印象的です。
「行けよ」「誘えよ」って軽く言われてるけれど、加瀬にとってはすごく大きな一歩だったはず。
そして、あの飲み会に向かう姿には、彼の決意と覚悟が詰まっていました。
「本当は久栖といたくて誘ったんだよ」って、そんなこと言えるようになった加瀬の成長が、たまらなく愛おしく思えました。
でもその直後に鳴る佳帆の電話。
泰なのかもしれないと思った瞬間、胸がざわざわして仕方なかったです。
加瀬の想いは、確かに本物。だけどその想いが報われるのか、まだわからない。
その不確かさがリアルで、だからこそ心を強く揺さぶられる回でした。
切なくて、でもあたたかい、そんな余韻が残るエピソードです。
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