マンガ「踏んだり、蹴ったり、愛したり」16話のネタバレ感想です。
佳帆は同僚の悩み相談のために女子会を開くことにします。加瀬も参加したいと申し出て、互いの同僚たちも交えての集まりに。加瀬は「本当は久栖といたくて誘った」と素直に打ち明けたその時、佳帆の携帯が鳴り・・・。

加瀬のストレートな気持ちに胸がぎゅっとなる・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【16話】ネタバレあらすじ
会社の飲み会の最中、佳帆がなかなか戻ってこないことを心配した加瀬は、外へ様子を見に行きます。
すると、佳帆は楽しそうに誰かと電話をしており、その相手が泰だと気づいた加瀬は、思わず携帯を受け取りました。
「彼女は自分がしっかり送り届けますので、安心してください」と、柔らかくも牽制するような言葉を泰に伝えます。
その後、飲み会が終わり帰宅しようとする佳帆の前に、泰が突然現れました。
まるで気にしていないような顔をしながらも、加瀬の存在にどこか苛立つ様子を見せる泰。
そんな泰に、加瀬は「意外と余裕ないんですね、安心しました」と静かに一言。
その言葉に何かを感じ取ったのか、泰は深く追及せず、そのまま帰っていきますが・・・。
踏んだり、蹴ったり、愛したり【16話】感想
今回のエピソードは、三人の微妙な関係性がさらに複雑に絡み合い、緊張感が張り詰めた一話でした。
会社の飲み会中、佳帆がなかなか戻らないことを心配して加瀬が外へ出るシーン。
そこで楽しそうに電話をしている佳帆の姿と、その相手が泰だと知ったときの加瀬の反応は、嫉妬と警戒が混ざったような、静かだけれど鋭い感情がにじんでいて、とても印象的でした。
「彼女は自分がしっかり送り届けますので、安心してください」
一見穏やかなこの言葉の裏に、泰への強い牽制が込められていたのが伝わってきて、加瀬の佳帆への本気度がひしひしと感じられました。
そして飲み会の帰り道、まるで何事もなかったように現れる泰。
彼のその行動は、あまりにも自然すぎて、逆に何を考えているのかまったく読めません。
ただの気まぐれなのか、加瀬の言葉に対する対抗心なのか、あるいは佳帆に対して何か伝えたい思いがあったのでしょうか・・・。
泰の行動には、言葉よりも多くの意味が含まれているように見えて、見ていてものすごくもどかしく感じました。
そんな泰に対して加瀬が「意外と余裕ないんですね、安心しました」と皮肉を交えた一言を放つ場面は、静かですが強烈な印象を残します。
泰の中にある焦りのような感情を見抜いたような、そんな加瀬の目線が印象的でした。
一方で、泰の本心はやはり見えてこない。
彼はいつも軽くて冗談交じりで、でもふとした瞬間に見せる真剣なまなざしに、佳帆だけでなく読者までもが心を掴まれてしまう・・・。
その“掴めなさ”が、泰という人物の魅力でもあり、怖さでもあります。
佳帆の心がどちらへ傾いていくのでしょうか。
今はまだはっきりとは見えないですが、それぞれが動き出しているのは確かだと思います。
そして何より、「泰が何を考えているのか分からない」からこそ、次の一手が読めなくて、物語の展開に引き込まれてしまいました。
静かに火花を散らすような今回の一話。
恋の三角関係が本格的に動き出す予感を強く感じさせる回でした。
次回もまた、心を揺さぶられる展開が待っていそうで楽しみです。
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