マンガ「ある日、お姫さまになってしまった件について」第52話のネタバレ感想です。
貴族たちの前にだされたアタナシア。
アタナシアの知るクロードなら絶対にしない膝を折ることを強要し、アタナシアを小娘とよび、俺の娘ではなく罪人だとまで言いきります。
その姿はまるで小説の中のクロードのようで…。
ある日、お姫さまになってしまった件について【第52話】ネタバレあらすじ
貴族たちとクロードの前では必死に意地と虚勢を保ったアタナシアでしたが、ひとりきりになると限界でした。
廊下で転んだままへたりこんでしまうアタナシア。
そんなアタナシアにイゼキエルが声をかけます。

無理もないにゃ。
クロードはわざと貴族たちの前でアタナシアに恥をかかせたんだにゃ。
あの方の涙を見る勇気はない
アタナシアはイゼキエルの声にただ無言を返すばかり。
そのことにイゼキエルも気にする様子はなく、「少々失礼いたします」と言ってアタナシアの脱げた靴を履かせました。
アタナシアはそんなイゼキエルを見つめながら、涙があふれだすことを止めることができなくて…。
「私は今泣いていないから」
ただ強がるだけで精一杯。
本当はクロードが自分のことを忘れたと知ったときから全然大丈夫ではなかった。
はじめは生き残るためにクロードに好かれたかった。
でも本当は…。
そんなアタナシアを見つめることしかできなかったイゼキエルは…。
ある日、お姫さまになってしまった件について【第52話】感想
イゼキエルの「大丈夫ですか?」で保っていた意地が崩れて涙してしまったアタナシア。
そうだよね、大丈夫じゃないよねと読みながら思いました。
アタナシアはそれでも「泣いていない」と強がります。意外と意地っ張りでプライドの高さをうかがえるシーンでもありました。

姫として生きてきたプライドがあるんだろうね。
でもこんなときはだれかの胸で思いっきり泣いたらいいと思うよ。
息子と父の対立
イゼキエルがアタナシアに靴を履かせていました。
28話でもルーカスがアタナシアの靴紐を結ぶシーンがありました。
韓国漫画やドラマで時々見かける描写ですが、男性が女性の靴をはかせるというのは好意の現れで特別な意味合いがあるようです。

さりげない描写だと思っていたけど、意外と重要な意味があったかもしれないにゃ。

イゼキエルのアタナシアへの想いはもう間違いないね!
まっすぐで真摯なイゼキエルの想いが叶ってほしいなあと思ってしまいます。
ルーカスとイゼキエル、最終的にアタナシアはどちらを選ぶのでしょうね。もしくは全く別の人を選ぶのか…。
そしてこんなときになぜルーカスはいないのでしょう…。
一方父のもとに戻ったイゼキエルは、自分の率直な気持ちを父に告げます。
家門の長であり、父であるアルフィアス公爵の意に逆らうと表明するのはそれだけ勇気のいることだと思います。
同時にそれだけアタナシアのことが何よりも大事なのでしょう。
でも…そうなると小説のイゼキエルの気持ちはどこにあったのだろうとも疑問に思いました。
本来なら家長の言うことは絶対です。
そして理性的に物事を考えろと育てられてきたイゼキエルにとって、ジェニットとの婚約は理性的にいって損のない順当なものではなかったのではないかなと思ったり…。
そう考えるのはうがちすぎですかね。
いずれにせよ小説とは色々な部分で違いますが、その中クロードだけが逆行したように小説の中の冷徹な皇帝になってしまいました。
イゼキエルもアタナシアが泣く原因を作る者を許せそうにないと言っていますが、相手は皇帝です。
そして魔法絡みとなれば、実際問題何かできることは少ないのだろうなあと思います。
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